ザ・ヤクザ
1974年 ワーナー・ブラザース
ワーナー・ブラザース
ロバート・ミッチャム
シドニー・ポラック作品
THE YAKUZA
高倉健
CO-STARRING
岡田英次
ハーブ・エデルマン
リチャード・ジョーダン
AND
ジェームズ・シゲタ
ALSO STARRING
岸恵子
WITH
クリスティーナ・コクボ
待田京介
AND
ブライアン・キース
AS
GEORGE TANNER
郷鍈二
リー・チャイリロ
M・ヒサカ
ウィリアム・ロス
アキヤマ
ハラダ
汐路章
音楽
デイヴ・グルーシン
撮影
岡崎宏三
デューク・キャラハン
FILMED IN
PANAVISIОN
COLOR BY
TECHNICOLOR
ワーナー・ブラザース・インコーポレイテッド
プロダクション・マネージャー
ジョン・クーナン
助監督
マイケル・ムーア
マイク・アベ
アシスタント・プロダクション・マネージャー
ウィリアム・ロス
プロダクション・セクレタリー
ミッチー・ロス
タイトル・デザイン
フィル・ノーマン
サウンド・ミキサー
ベイジル・フェントン・スミス
リレコーディング・ミキサー
アーサー・ピアンタゴシ
プロダクション・コーディネーター
ゲイリン・シュルツ
特殊効果
リチャード・パーカー
カサイ・トモオ
音響効果
エドウィン・シェイド
プロダクション・デザイナー
スティーブン・グライムス
セカンド・ユニット監督
スティーブン・グライムス
スーパーヴァイジング・フィルム編集
フレデリック・ステンカンプ
編集
トーマス・スタンフォード
ドン・ガイディス
音楽編集
テッド・ウィットフィールド
メイク
ゲイリー・モリス
衣装デザイン
ドロシー・ジェーキンス
スクリプト・スーパーヴァイザー
ホープ・ウィリアムズ
カメラ・オペレーター
ロバート・バイアン
アシスタント・カメラマン
クリフトン・ラルク
挿入歌
オンリー・ザ・ウィンド
作詞 阿久悠
作曲 デイヴ・グルーシン
副プロデューサー
マイケル・ハミルバーグ
脚本
ロバート・タウン
ポール・シュレイダー
ストーリー
レナード・シュレイダー
製作
シドニー・ポラック
監督
シドニー・ポラック
協力
東映
配給
ワーナー・ブラザース
ワーナー・コミュニケーションズ・カンパニー
貿易商のジョージ・タナー(ブライアン・キース)は
ヤクザ相手の銃密輸トラブルから
娘をヤクザに誘拐される。
ジョージ・タナ―
は
合衆国陸軍の憲兵として日本駐留歴のある元警官
の
探偵ハリー・キルマー(ロバート・ミッチャム)
に
救出を依頼する。
ジョージ・タナ―
は
「田中健に協力させればいい」
と
言う。
ジョージ・タナ―
は
舎弟のダスティ(リチャード・ジョーダン)
を
ハリー・キルマーに付ける。
ハリー・キルマー
は
来日、
旧友のオリヴァー(ハーブ・エデルマン)
と
再会する。
オリヴァー
は
ハリー・キルマーを歓迎、
家に泊める。
オリヴァー
は
親日家の日本マニア武器マニア
で
日本刀などをコレクションしていた。
ハリー・キルマー
は
かつて夫婦同然だった田中英子(岸恵子)
の
経営するバー「キルマー・ハウス」
を
訪れる。
田中英子
は
娘の病気治療のため高価なペニシリンが必要
で、
闇商売をしていた。
田中英子
は
合衆国陸軍の憲兵
に
逮捕されそうになる。
合衆国陸軍の憲兵ハリー・キルマー
は
自らの軍人としての人生を捨ててまで
田中英子をかばう。
ハリー・キルマーと田中英子は交際し、
ハリー・キルマーは結婚を望んだ。
しかし田中英子は結婚を固辞する。
1951年、
戦場で死んだと思われていた
田中英子の兄・田中健が戻ってくる。
田中健はヤクザだった。
田中健
は
妹と姪を助けてくれたハリー・キルマー
に
感謝するが妹と別れてくれと言う。
ハリー・キルマー
は
ジョージ・タナ―から金を借りて
田中英子のためにバーを買う。
田中英子
は
ハリー・キルマーの買ってくれたバーの店名をキルマー・ハウスと名付け、
バーの経営で生計を立てる。
ジョージ・タナ―
は、
田中健のためにハリー・キルマーは田中英子と別れたのだから、
田中健はハリー・キルマーに借りがある
と
言い、
田中健はハリー・キルマーの頼みを断ることはできないと言う。
田中英子の娘・田中花子(クリスティーナ・コクボ)
も
大きくなっていた。
ハリー・キルマーと再会でき
喜ぶ田中花子。
ハリー・キルマーと田中英子
は
思い出話に花を咲かせる。
ハリー・キルマー
は
田中健に会いたい
と
田中英子に言う。
田中英子の顔色が変わる。
田中健
は
京都
で
剣道の師範をしているという。
ハリー・キルマー
は
日本マニア武器マニア
の
友人オリヴァー
から
45口径の拳銃を借りる。
ハリー・キルマー
は
ダスティには38口径の拳銃
を
渡すようオリヴァーに言う。
田中健は日本刀を持つ。
ハリー・キルマー、
田中健、
ダスティ
は
ヤクザのアジトを急襲する。
ハリー・キルマー、
ダスティ
は
ヤクザに拳銃を向ける。
隙をついて
ハリー・キルマーを襲おうとしたヤクザ
を
射殺するダスティ。
田中健
は
拳銃を持つヤクザの腕を見て
ヤクザの腕を刀で斬り落とす。
ヤクザ
は
ハリー・キルマー、田中健、ダスティ
に
逆襲するも制圧される。
ハリー・キルマー
が
撲殺したヤクザ
は
小指が無かった。
ジョージ・タナー
の
娘を救出する
ハリー・キルマー、
田中健、
ダスティ。
帰路、
ハリー・キルマー、
田中健、
ダスティ
の
前に
東野組のヤクザの加藤(待田京介)
が
現れる。
加藤
は
東野組組長・東野
に
「田中健が再び刀を持つようになった」
と言う
と言いに来る。
ただですまさないと言いたげな加藤。
新聞
では
ヤクザの抗争があったと報道している。
ハリー・キルマー
は
38口径の拳銃を処分するよう
オリヴァーに言う。
ハリー・キルマー、
ダスティ
は
帰国を急ぐ。
オリヴァーの家に田中英子がやってくる。
田中英子
は
田中健が狙われている
と
ハリー・キルマーに伝える。
田中英子
は
田中健の兄が大物ヤクザである
と
ハリー・キルマーに言う。
田中英子
は
田中健の兄に助けてもらうよう
ハリー・キルマーに頼む。
京都に行くハリー・キルマー。
ハリー・キルマーは田中健の兄に会う。
田中健
は
兄に
「ハリー・キルマーは義理堅い」
「変な外人」
だと言っていた。
田中健の兄
に
田中健を守るよう頼むハリー・キルマー。
田中健の兄
は
ハリー・キルマーに失望したと言う。
田中健の兄
は
ハリー・キルマーのせいで田中健が狙われている、
義理を重んじるなら自分で田中健を助けろ
と
言う。
「男なら自分の借りは自分で返せ、人に頼るな」
と言う
田中健の兄。
ジョージ・タナ―
は
東野組組長・東野
に
謝りに行く。
東野
は
「金を払ったのに銃は来ない、組員は殺される、しめしがつかん!」
と
怒っている。
東野
は
ジョージ・タナ―
に
「本当のことを言え!」
と
言う。
ジョージ・タナ―
は
「借金で首が回らず、銀行は返済を迫る、銃の代金で先物取引に手を出し一発逆転を狙ったが失敗、金は全く無くなった。」
と
白状する。
東野
は、
ハリー・キルマーはいろいろ知り過ぎている
と言う。
東野
は
ジョージ・タナ―
に
決断を迫る。
ダスティ
は
田中花子
と
仲良くなる。
ダスティ
は
小指の無い男を見た
と
田中花子に言う。
田中花子は「それはヤクザ」
だと言う。
ヤクザは、
失敗をしでかす、掟を破る、
と
刃物で小指を切り落とし、
謝罪の意を込めて
親分に小指を差し出す、
と教える。
ハリー・キルマーは田中健と会う。
ハリー・キルマー
は
田中英子、田中花子を東京から出し
危害が加えられないようにしてくれ
と
田中健に頼む。
田中健
は
田中英子のことになると様子が変になる。
ハリー・キルマー
が
田中健と田中英子の関係がおかしいと指摘する
と、
田中健
は
「ここは日本だ」
と
言い逃れをする。
ハリー・キルマー
は
「日本でもおかしい」
と
指摘する。
田中健
は
「身内のことはほっといてくれ!」
と
機嫌を悪くする。
田中健
が
トイレに行く
と
ヤクザ(汐路章)がやってくる。
ヤクザ
は
「ハリー・キルマーを殺すと金がもらえる」
と
言う。
田中健
が
「奴は身内だ!」
と
言うと
ヤクザ
は
「あいつは毛唐だぞ!」
と
叫ぶ。
それでも田中健
は
「奴は身内だ!」
と
断言する。
ヤクザ
は
「あんたを殺しても金は貰える。でも俺たちはあのアメ公だけでじゅうぶんなんだ!」
と
言ってくる。
ハリー・キルマー
と
ダスティ
は
公衆浴場へ行く。
大浴場
に
浸かる
ハリー・キルマー
と
ダスティ。
ダスティ
は
「我々は刀を押し日本人は刀を引く
のこぎりも我々はのこぎりを押し日本人はのこぎりを引く。
発狂すると我々は拳銃を持って外に出るが日本人は引きこもる。
全く逆だ。」
と
言う。
ハリー・キルマー
が
刃物で襲われる。
逆襲するハリー・キルマー。
ヒットマン
は
「タナーさんに頼まれた」
と言い
死んだ
友人ジョージ・タナ―
に
裏切られ
落ち込むハリー・キルマー。
慰める田中英子。
抱き合う二人
を
複雑な表情で見つめる田中健。
ダスティ
が
本当のことを言い出す。
ダスティ
は
ジョージ・タナ―
に
ハリー・キルマーと田中健の監視
を
言い渡されていた。
ダスティ
は
ハリー・キルマーと田中健の力になりたいと言い出す。
オリヴァーの家でくつろぐダスティ、田中英子、田中花子。
オリヴァーの家を強襲するヤクザ集団。
スキンヘッドの頭部に蜘蛛の刺青をした男(郷鍈治)が率いるヤクザ集団。
ヤクザ
は
田中英子を人質にする。
ダスティ
は
拳銃を捨てる。
隙をついて
ヤクザに逆襲する
ダスティ。
しかしダスティは刀で腹を刺される。
オリヴァーは自分の家で殺し合いが始まり
自慢の和風インテリア家屋を破壊され
「やめてくれ!」
と
叫び続ける。
ダスティは死んだ。
田中花子も死んでいた。
ハリー・キルマー
と
田中健
は、
田中健の兄の元へ行く。
田中健
は
「東野を殺す」
と
言う。
ハリー・キルマー
は
「ジョージ・タナ―は自分が殺す」
と
言う。
田中健の兄
は
武器は自分が用意する
と
言った。
田中健の兄
は、
「自分に反抗し、ぐれて敵対組織・東野組に入った不肖の息子の田中四郎(郷鍈治)だけは助けてやって欲しい」
と
言う。
田中健の兄
は
「息子の田中四郎はスキンヘッドで、頭部に蜘蛛の刺青を入れている。見逃してやってほしい。」
と
言う。
田中健
は
「自分の命に代えても死なすようなことはしません。」
と
断言する。
ショットガン
を
武器庫から出す
ハリー・キルマー。
田中健の兄
は
「言うことがある。」
と
言い出す。
田中健の兄
は
「田中健と田中英子は夫婦で、1951年に戦場から復員してきてハリー・キルマーと田中英子が結婚寸前で田中健は激怒した。」
と
言い出す。
ハリー・キルマー
は
「花子は田中健の娘か・・・」
と
言い、
悲しみにくれる。
ハリー・キルマー
は
ジョージ・タナ―の東京オフィス
に
向かう。
ハリー・キルマー
は
「ジョージ・タナ―に呼ばれた」
と
言い、
ジョージ・タナ―の東京オフィスに入る。
ハリー・キルマー
は
ジョージ・タナ―の東京オフィスに入るなり拳銃を取り出し
ジョージ・タナ―の用心棒を殺していく。
ハリー・キルマー
は
ジョージ・タナ―を見つけ拳銃で殺す。
刀を見つめる田中健。
ハリー・キルマー
は
田中健
に
「君といっしょに東野組に行く。」
と
言う。
田中健
は
「嬉しいが来なくていい。無意味なことはするな。」
と
ハリー・キルマーに言う。
ハリー・キルマー
は
「無意味でもする。ほかに道は無い。ジョージ・タナ―を殺した。」
と
言う。
ハリー・キルマー
と
田中健
は
ヤクザ東野組組長・東野の邸宅
を
襲撃する。
東野の周り
には
組員が19人いて、
別の部屋には組員がもっといる。
ハリー・キルマー
は
右手にショットガン、左手に拳銃、
田中健
は
刀、
で邸宅に乗り込む。
ハリー・キルマー
は
次々とヤクザを殺していく。
田中健
は
東野を刀で斬ろうとする
が
東野も反撃する。
しかし東野は背中を斬られ死亡する。
東野を殺した田中健を包囲するヤクザ。
田中健
は
「用のあるのは東野だけだ。」
と
無駄な殺生をする気は無い。
しかしヤクザは田中健を襲う。
ハリー・キルマーも生き残ったヤクザをショットガンで殺していく。
田中健は刀でヤクザ十数人を殺した。
さらに帽子をかぶったヤクザが現れる。
帽子をかぶったヤクザは田中健に戦いを挑む。
田中健は帽子をかぶったヤクザを追い詰める。
帽子をかぶったヤクザの帽子が落ち、スキンヘッドの頭部に蜘蛛の刺青が見える。
田中花子を殺したヤクザで、
田中健の兄の不肖の息子だった。
田中健の兄
に
「見逃してやってくれ」
と
言われていたが、
田中花子が殺されたことを思い出す
田中健。
田中健
は
甥/兄の息子の四郎を殺す。
ハリー・キルマーと田中健は帰ろうとする。
加藤が現れる。
東野の死体を見た加藤
は、
東野の刀を持ち田中健に戦いを挑む。
加藤が殺されるのを見届けた
ハリー・キルマー、
疲れ果てハリー・キルマー
は
ぐったりしてと倒れこむ。
田中健の兄の邸宅に行く
ハリー・キルマー
と
田中健。
田中健
は
兄の見逃がしてやってくれという頼みを無視して甥・四郎
を
殺した責任をとって
ドスで指を詰める。
小指が切断されるのを見た
ハリー・キルマー、つらい表情。
田中健
は
切断した小指
を
兄に差し出す。
田中健と田中英子
は
兄妹ではなく
夫婦だった。
田中健は死んだ
と
伝えられていたので
ハリー・キルマーは英子とつきあったのだが、
ハリー・キルマー
は
自分のせいで田中健の人生を狂わしたこと
を
後悔した。
田中健の娘・田中花子も亡くしたことも
ハリー・キルマーのせいだった。
ハリー・キルマーは責任を感じた。
ハリー・キルマーは田中健の過去も現在も未来もめちゃくちゃに壊してしまった。
空港に行くはずだったが
東京都心に戻るハリー・キルマー。
田中健のホテルに戻った
ハリー・キルマー。
ハリー・キルマー
は
ドスで自分の指を詰める。
ハリー・キルマー
は
切断された小指
を
「おわびの印にどうぞ」
と
日本語で言い
田中健
に
差し出す。
ハリー・キルマー
は
反省と責任を形であらわし謝罪した
田中健
は
「私にとってこれ以上の友情はありません。」
と
言う。
ハリー・キルマー
も
日本語
で
「私にとってこれ以上の友情はありません。」
と
言う。
田中健
に
許してもらい
顔を伏せて泣く
ハリー・キルマー。
手に包帯を巻いた二人が空港にいる。
ハリー・キルマー
は
パンアメリカン航空ボーイング707
の
ドアの前に立つ。
深く頭を下げる
ハリー・キルマー。
田中健も頭を下げる。
何とも言えない表情で見つめる
田中健。
ハリー・キルマーと田中健は戦争に人生を狂わされたもの同志の友情を育み、ハリー・キルマーはアメリカに帰る。
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