日本の国家安全保障2000年代 187

大阪府警察SAT野戦訓練

 

 

 

 

SAT初出動初射殺の三菱銀行北畠支店強盗人質事件

 

 

 

機動隊に逮捕される左翼活動家

 

 

 

第5章 日本のテロ・ゲリラ・コマンド対処

 

 

 

北朝鮮

 

 

朝鮮人民軍コマンド部隊、

 

 

北朝鮮

 

 

朝鮮人民軍特殊部隊、

 

 

北朝鮮

 

 

朝鮮労働党作戦部の工作員

 

 

指揮される

 

在日朝鮮人ゲリラ部隊、

 

 

 

北朝鮮の朝鮮労働党作戦部

 

 

指揮される

 

親北朝鮮派日本人ゲリラ部隊、

 

親北朝鮮派在日韓国人ゲリラ部隊、

 

主体思想派ゲリラ部隊、

 

 

 

イスラム原理主義テロリスト、

 

 

日本赤軍

 

など

 

国際テロリスト、

 

 

中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)テロリスト、

 

 

革マル派(革命亭共産主義者同盟革命的マルクス主義派)テロリスト、

 

 

革労協(革命的労働者協会)テロリスト、

 

 

共産主義テロリスト、

 

 

アナーキズムテロリスト、

 

 

カルト宗教テロリスト、

 

 

などによる

 

 

テロ、ゲリラ

 

 

対処するため

 

警察庁、

 

海上保安庁、

 

陸上自衛隊、

 

海上自衛隊、

 

航空自衛隊

 

 

対テロ作戦、対ゲリラ作戦、対コマンド作戦

 

 

準備している。

 

 

 

 

 

第1節 警察の対テロ作戦 

 

2000年代 4

 



 

 

銃器対策部隊

 

 

H&K MP5機関拳銃

 

とともに、

 

豊和工業ゴールデン・ベア・ライフル、

 

豊和工業ホーワM1500ライフル

 

 

装備している。

 

 

しかし

 

アラミド繊維ボディ・アーマーが普及し、

 

世界の対テロ部隊

 

 

アラミド繊維ボディ・アーマーで防御可能

 

 

機関拳銃/サブ・マシンガン

 

から

 

アラミド繊維ボディ・アーマーを貫通する

 

カービン、

 

自動小銃

 

 

装備を変更しているなかで、

 

銃器対策部隊の装備

 

H&K  MP5機関拳銃

 

では

 

テロリズム対処、非正規戦

 

 

能力不足であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

テロ、

 

立て籠もり、

 

人質事件、

 

誘拐・拉致事件、

 

銃器犯罪

 

など発生時、

 

 

対処するのは各都道府県警察本部刑事部捜査第一課である。

 

 

 

 

テロ事件が長期化、大規模化、困難化することが見込まれる場合

 

は、

 

警察庁が予算を重点的に付け、

 

装備と訓練が充実している

 

警視庁刑事部捜査第一課SIT(東日本担当)、

 

大阪府警察刑事部捜査第一課MAAT(西日本担当)

 

 

犯行現場、テロ現場に派遣され、

 

武力行使によらない解決に尽力がそそがれる。

 

 

 

占拠人質テロでは、

 

武力行使も含めた強行解決にむけた準備がすすめられる。

 

 

各警察本部の刑事部捜査一課、警視庁刑事部捜査一課SIT、大阪府警察刑事部捜査一課MAATや警備部機動隊による現状調査、警備がすすめられ、

 

機動隊銃器対策部隊、特殊急襲部隊SAT(Special Assault Team)による突入準備が進められる。

 

 

突入は

 

刑事部捜査一課、

 

警備部銃器対策部隊、

 

警視庁刑事部捜査一課SIT

 

大阪府警察刑事部捜査一課MAAT

 

SAT特殊急襲部隊

 

 

担当する。

 

 

 

 

重大なテロの場合

 

 

SAT特殊急襲部隊が突入を担当し、

 

銃器対策部隊はその支援にあたる。

 

 

 

道府県警刑事部捜査一課

 

警視庁刑事部捜査一課SIT

 

大阪府警察刑事部捜査一課MAAT

 

 

SAT特殊急襲部隊

 

は、

 

レーザー距離測定装置

 

指向性高感度マイク、

 

超小型カメラ、

 

コンクリート透過レーダー、

 

骨伝導デジタル無線装備

 

などを

 

使用し、状況把握に全力を注ぐ。

 

 

 

 

SAT特殊急襲部隊

 

には

 

三菱パジェロ防弾SUV隊長車、

 

トヨタ・ランドクルーザー防弾SUV隊長車、

 

日野リエッセ人員輸送車、

 

トヨタ・ランドクルーザー作戦車、

 

三菱ふそうキャンター・ガッツ装備搬送車、

 

三菱ふそうファイター装備搬送車

 

 

配備されている。

 

 

 

突入の際はスタン・グレネード(特殊音響閃光弾)が使用される。

 

 

 

SAT特殊急襲部隊

 

 

装備

 

 

警察庁

 

 

自動小銃

 

機関拳銃

 

拳銃

 

 

公表したが

 

豊和工業 89式小銃(自動小銃、5,56mm×45)、

 

H&K MP5機関拳銃(サブ・マシンガン、9mm×19)、

 

H&K USP自動拳銃(9mm×19)、

 

レミントン M700狙撃ライフル(7,62mm×51)、

 

豊和工業 M1500狙撃ライフル(7,62mm×51)、

 

H&K PSG-1狙撃ライフル(7,62mm×51)

 

など

 

と思われ、

 

テロリストを無力化する。

 

 

 

 

特殊急襲部隊SAT

 

 

1977年10月に発足した。

 

 

 

1977年9月、

 

日本航空

 

ダグラスDC-8機

 

 

左翼テロリスト

 

日本赤軍

 

 

ハイジャックされた。

 

 

 

 

 

福田赳夫首相

 

 

左翼テロリスト

 

日本赤軍

 

 

屈服し、

 

超法規的措置

 

により

 

囚人である

 

左翼テロリスト

 

日本赤軍テロリスト

 

連合赤軍テロリスト、

 

東アジア反日武装戦線テロリスト

 

 

釈放した。   

 

 

 

さらに

 

左翼テロリスト

 

日本赤軍

 

 

身代金600万ドル(約16億円)

 

まで支払う。

 

 

 

 

国際社会

 

からは

 

「日本はテロリストまで輸出する」

 

 

非難された。

 

 

 

 

 

一方で

 

1977年10月

 

 

ルフトハンザ

 

ボーイング737機

 

 

PFLP(パレスチナ解放人民戦線)

 

 

ハイジャックされ

 

 

犯人のPFLPテロリスト

 

は、

 

ヨーロッパ各国に収監されている

 

左翼テロリスト

 

西ドイツ赤軍派(RAF)

 

 

PFLPのメンバー

 

の釈放、

 

身代金900万ドル(約24億円)

 

 

要求、

 

 

こうしたPFLPテロリストの要求に対し、

 

西ドイツ政府は拒否を決断した。

 

 

 

ルフトハンザのパイロット

 

 

殺害した

 

PFLPテロリストが陣取るソマリア・モガディシオ空港

 

 

指揮を執る総務長官

 

と、

 

対テロ特殊部隊である

 

内務省国境警備隊第9部隊(GSG-9、現・連邦警察庁GSG-9)

 

 

派遣する。

 

 

 

 

イギリス陸軍特殊空挺部隊(SAS)

 

 

支援のもと、

 

スタン・グレネードを使用、

 

H&K MP5機関拳銃

 

 

犯人の無力化に成功、

 

3人を射殺、1人を逮捕した。

 

 

 

日本の警察庁首脳

 

 

事態を重視、

 

西ドイツに幹部を派遣、

 

GSG-9設立の経緯と運用を調査した。

 

 

 

 

GSG-9

 

 

1972年のミュンヘン・オリンピック

 

 

イラク・バグダッドを拠点とするパレスチナ・ゲリラ「黒い9月」

 

による

 

イスラエル選手団人質・殺害事件

 

 

反省から発足した。

 

 

 

当時の西ドイツ

 

では、

 

基本法(憲法)

 

により、

 

NATО北大西洋条約機構域外

 

 

西ドイツ連邦軍を派遣できなかったことから、

 

全世界に隊員を派遣できる

 

準軍事組織

 

 

国境警備隊

 

 

対テロ特殊部隊を設立することになった。

 

 

 

このことは憲法など政治的制約により、

 

自衛隊の運用が厳しく制限されている日本

 

において、

 

非常に参考になった。

 

 

 

 

GSG-9

 

は、

 

第二次世界大戦からコマンド部隊を運用し、

 

マラヤ、ギリシアでの共産主義ゲリラ掃討、

 

北アイルランドでのデモ暴徒鎮圧

 

IRA(アイルランド共和軍)への対テロ戦、

 

家屋強襲群での戦闘訓練

 

 

実施した経験のある

 

イギリスSAS(特殊空挺部隊)

 

 

国境警備隊のヴェーゲナー中佐を派遣、

 

対テロ戦闘のノウハウを学んだ。

 

 

 

 

1977年10月末、

 

警察庁

 

 

警視庁警備部第6機動隊

 

 

極秘裏に「第7中隊」(「特科中隊」)を編成、

 

機動隊を中心に優秀な警察官60人を選定し、

 

対テロ特殊部隊を編成した。

 

 

また、

 

1977年12月

 

には

 

大阪府警察警備部第2機動隊

 

 

「零中隊」を編成、

 

警視庁と同様に優秀な人員40人を選抜し対テロ特殊部隊を編成した。

 

 

 

これら対テロ特殊部隊

 

は、

 

GSG-9、SASなどから対テロ作戦を学び、徐々に実力をつ けていった。

 

 

 

 

 

1979年1月26日、

 

猟銃で武装した30歳の男、梅川昭美

 

 

大阪市住吉区にある三菱銀行北畠支店を襲撃、

 

銀行員2人を射殺、

 

駆けつけた阿倍野署警ら係長警部補と住吉署警ら課巡査の2人も射殺、

 

第2方面機動警ら隊員に発砲、負傷させた。

 

 

さらに人質に猟奇的、残忍な危害を加え、

 

実家のある香川県から連れて来た母親の説得も聞かなかった。

 

 

 

大阪府警察警備部(三井一正警備部長)

 

 

機動隊とともに、

 

「特別狙撃隊」

 

 

偽装して、

 

対テロ特殊部隊「零中隊」

 

 

派遣する。

 

 

新田勇刑事部長

 

 

坂本房敏刑事部捜査第一課長

 

 

進言で、

 

吉田六郎大阪府警察本部長

 

 

強攻突入

 

犯人射殺

 

 

決断する。

 

 

 

1月28日午前8時

 

 

第2機動隊の松原和彦警部指揮の下、

 

「特別狙撃隊」32人を投入、

 

犯人・梅川昭美

 

 

射殺した。

 

 

 

その後、

 

「第7中隊」

 

「零中隊」

 

は、

 

SAP(SPECIAL ARMED POLICE)

 

と称され

 

東京国際空港

 

 

大阪国際空港

 

で、

 

JAL日本航空、

 

ANA全日本空輸、

 

TDA東亜国内航空

 

と協力し

 

ハイジャック対処訓練を繰り返し

 

ハイジャック対処では世界有数の力を持つにいたった。

 

 

また、

 

訪日した外国の要人

 

や、

 

日本政府の閣僚の警護などにも投入され、

 

実績を積んでいった。

 

 

 

 

 

1995年、

 

札幌近郊・新千歳空港

 

 

心神喪失状態の東洋信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)行員

 

 

全日空のボーイング747機

 

 

ハイジャックした。

 

 

 

北海道警察機動隊、銃器対策部隊

 

とともに、

 

警視庁SAP

 

 

派遣された。

 

 

 

報道においては、

 

特殊梯子による突入が喧伝された。

 

 

特殊梯子による突入が衆人の目にさらされたことによって、

 

対テロ特殊部隊の存在

 

 

明らかになった。

 

 

 

このことから、

 

警察庁

 

 

警視庁第6機動隊第7中隊

60人

 

大阪府警察第2機動隊零中隊

40人

 

という

 

対テロ特殊部隊の存在

 

 

正式に認め、

 

特殊急襲部隊SAT

 

 

名づけた。

 

 

さらにSAT

 

は、

 

神奈川県警察、

 

千葉県警察、

 

北海道警察、

 

福岡県警察、

 

愛知県警察

 

 

5県警

 

にも

 

それぞれ

 

20人ずつで設立した。

 

 

 

 

特殊急襲部隊SAT

 

 

ハイジャックなどのテロ対処

 

とともに、

 

治安出動、防衛出動

 

 

発動されるまでには

 

時間を要すると思われ

 

自衛隊の出動が困難

 

 

日本

 

 

在日朝鮮人ゲリラ部隊

 

主体思想派ゲリラ部隊

 

親北朝鮮派日本人ゲリラ部隊

 

親北朝鮮派在日韓国人ゲリラ部隊

 

との

 

非正規戦、

 

北朝鮮・朝鮮人民軍特殊部隊

 

北朝鮮・朝鮮人民軍コマンド部隊

 

との

 

戦闘

 

 

想定され、

 

野戦訓練

 

にも

 

力が入れられている。

 

 

 

また

 

空港、港湾施設、道路、鉄道、水道施設、ガス施設、変電所、高圧線、通信施設、地下施設、大規模工場、ダム・水力発電所、原子力発電所、火力発電所、

 

など

 

重要防護施設の警備

 

政治家、官僚、自衛隊高官、大企業重役、重要防護施設担当者

 

などの

 

要人警護

 

 

任務はあまりにも多すぎる

 

自衛隊だけでは重要防護施設防護、要人警護

 

 

不可能

 

 

 

銃器対策部隊、

 

機動隊、

 

自動車警ら隊、

 

機動捜査隊

 

 

動員せざるを得ない。

 

 

 

1996年年末、

 

1997年度予算において

 

特殊急襲部隊SAT訓練費10億円

 

 

要求した警察庁であったが、

 

大蔵省はそれを不要として認めなかった。

 

 

 

しかし、

 

1996年12月17日

 

 

ペルーの日本大使公邸占拠・人質事件

 

 

発生するにいたって、

 

大蔵省

 

 

テロリズムの危険を認めざる得なくなり、

 

予算は通ることになった。

 

 

 

 

また、

 

ペルー日本大使公邸占拠・人質事件

 

 

特殊急襲部隊SAT

 

 

派遣し

 

人質救出作戦をすべき

 

との声が自民党からあがったが、

 

日本大使公邸は日本領土でも空港から日本大使公邸までは海外、

 

日本大使公邸の外は海外

 

 

内閣法制局は主張、

 

特殊急襲部隊SATによる日本大使公邸人質占拠事件の人質救出作戦

 

は、

 

内閣法制局は憲法で禁止されている「海外での武力行使」に相当すると主張したため、

 

断念された。

 

 

 

 

 

 

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