日本の国家安全保障90年代 40

第1節 東アジア各国の戦力 アメリカ合衆国太平洋軍 1990年代 16

 

 

 

 

 

F-15イーグル戦闘機の後継の制空戦闘機として開発されたのが

 

F-22Aラプター戦闘機

 

である。

 

 

 

 

1989年のパナマ侵攻を初陣にアメリカの係わる戦闘においてなくてはならない存在となった

 

ロッキード・マーティンF-117ナイト・ホーク戦闘爆撃機

 

から導入されたステルス技術は、ロシア、ヨーロッパ、日本よりも大幅に先を行くものだった。

 

 

そのステルス技術を発展させた、

 

世界初の本格的ステルス制空戦闘機

 

ロッキード・マーティンF-22Aラプター戦闘機

(原型YF-22初飛行1990年、F-22A初飛行1997年、自重19700kg、推力156kN×2)。

 

 

 

F-117Aナイト・ホーク戦闘爆撃機のレーダー断面積0,025平方メートル

 

に対し

 

F-22Aラプター戦闘機はレーダー断面積0,0001平方メートル

 

で、

 

ステルス最優先設計のF-117Aナイト・ホーク戦闘爆撃機よりもF-22Aラプター戦闘機の方がステルス性が向上している。

 

また、後に開発されたF-35AライトニングⅡ戦闘機のレーダー断面積は0,001平方メートル

 

 

F-22Aラプター戦闘機のステルス性が際立っている。

 

 

 

 

F-22Aラプター戦闘機はステルス性以外にも性能が劇的に向上している。

 

 

ハイパワーエンジンのプラット・アンド・ホイットニーF119-PW-100はアフター・バーナーを使用せずにマッハ1,58で超音速巡航が可能である。

 

さらにF-22Aラプター戦闘機は推力偏向制御(TVC)装置による画期的な機動が実現できることになった。

 

 

F-22A戦闘機の電子装備は、長距離捜索・多目標同時処理が可能なAN/APG-77アクティヴ電子スキャンド・アレイ・レーダー火器管制装置は故障も少なくなり電子戦にも強くなっている。またF-22Aラプター戦闘機は統合電子戦システムを導入し、旧世代に比べが大幅に能力が強化されている。

 

 

 

 

F-15戦闘機は「航空優勢戦闘機」であったが、

 

F-22戦闘機は「航空支配戦闘機」となった。

 

 

 

 

当初、750機生産の予定であったが、187機の生産にとどまった。

 

 

 

 

 

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